今日はちょっと勘弁してくれと言うか、大いに気になるニュースが出ていたので紹介したいと思います。
「1千円カット」も洗髪設備を、義務化が加速 : 社会 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
私は仙台に赴任してからというもの、最初はカットのみ1,400円の店で、続いて近くに1,000円ぽっきりの店ができるとそちらにスイッチして、以後はずっとその店を愛用しています。何よりも早いし、安いし、仕上がりもそこそこ良いので、本当に助かっているのです。
ところがこの千円カットの店に「洗髪設備義務化」の流れがあるとか。わが宮城県議会でも何と「条例化に向けて審議中」とのこと。いや~、これはやめて欲しいです。「いい迷惑」でしかありません。
そもそも条例制定の理由が、「髪を洗わないと不潔だから」というものだそうです。確かに私が行っている千円カットの店では、掃除機のホースみたいなもので切ったあとの残り毛を吸い込んでくれるのですが、「そのヘッドが不潔だからイカン!このままでは他の理髪店も不潔だと思われてしまう。それはイカンから、洗髪設備義務化せよ!」というのが、ここでいう「不潔」の意味です。
要するにロビー活動でしかありません。既存の理髪店で作る組合が、千円カットの店にお客さんを奪われたことに危機感を抱いて議会に働きかけたのだと思われます。そこで私は、以下の理由からこの条例に反対したいと思います・。
1.吸引ホースは不潔ではない
私の通っている店でも、ホースのヘッドは紫外線殺菌灯(カミソリを入れているアレ)に当てて、ちゃんと消毒しています。そもそも別に吸引する必要もないように思いますが(私が最初に行った1,400円の店はなかった)、いまの店に来るようになってから吸引してくれて親切だなと思ったくらいです。いままでただの一度も、吸引ホースが不潔だからイヤだ、などと思った事はありません。むしろこの記事を見て、「そういう屁理屈を言う人がいるのか」と逆に感心したほどです。
2.床屋に洗髪は必要ない
そもそもなぜ「髪を切りに来た」のに、「髪を洗ってもらう必要」があるのでしょうか? 洗いたければ家に帰って洗えば済む話です。しかも洗髪代と称して500円~1,000円もとられます。確かに「人に髪を洗ってもらう」のは気持ち良いのは確かですが、ただそれだけの話です。そして、知り合いの美容師の友達が、一日に何回も洗髪を行い、それに使うシャンプーのせいでひどい手荒れになって痛々しいのを見てからは、なおさら「こうまでして、何のために洗わないといけないんだろう・・」と思うようになりました。
3.そもそもこれまでの理髪代が高すぎた
私がまだ実家に住んでいた頃行っていた床屋は、高校生でも3,500円かかりました。当時は親に払ってもらっていたのであまり感じませんでしたが、いま思うと「ものすごく高い!」と思います。確かに理髪業は立ち仕事で、前述のように手荒れのリスクもあり、大変な仕事であるのは認めますが、40分程度の理髪で3,500円ですから時給換算では5,000円以上になります。ちょっと高すぎではないでしょうか? その点千円カットの店は、10分程度で終わります。つまり、単価を安くして回転率を上げて稼ごう、という趣旨。「不潔云々」ではなく、要するにビジネスモデルが違うというだけです。そして、やれ顔剃りだの、洗髪だの、肩もみだの、別に必要でもないサービスが付いて、必要以上にお金を取られていただけだということに、消費者は気づいたのです。 だって、1,000円カットで消費者は満足しているんですよ? 不潔だと思うのなら行かなければいい話ではないでしょうか。それが気にならない人、理髪代に3,500円も出せない人の選択肢を行政が奪うのは、やめて欲しいと思います。
と言うわけで長々と書いてきましたが、私は既存の理髪店にも、これまでのやり方にとらわれずに、新しい方法を模索する努力をして欲しいと思います。確かに、たまには顔剃りをしたいとか、洗髪もしたいとか、そういうニーズもあるにはあります(結婚式の前日とか)。そういうニーズを生かしつつ、同時に時代の変化、消費者の感覚の変化にも、ついていって欲しいと思います。行政に訴えて敵をつぶすようなことはしないで・・ね。
コメント
僕は3,500円払って、シャンプー&顔剃り派です。
ちょうど一時間くらい。
まぁ、妥当だと思う・・・。
うーん、納得。
必要のない洗髪を義務化されてその分コストがあがっちゃうのは避けたいよね。私も地元に帰ったときには、11カット(11分でカット終了しますってことみたい)っていうサロンに行ってたよ。通常1500円だけれど学生は1000円だったのでさらにお得でした**もちろんNo洗髪。プラス払えば洗髪もしてもらえるっていうチョイスがあるからどっちでもいいのはとっても助かる。そこは吸引ホースなんてなくって、だんなさんのカット後はタオルでシャッシャと落ちた髪を払うのみ、剃刀でえりまわりを整えるからそうするだけで、私のようなロングのカットの場合にはそのシャッシャも不要。
もしも吸引ホースの不潔性を理由に洗髪の義務化が始まるなら、いっそのことその吸引ホースを再度なくしちゃってもいいんじゃないかしら??
しかも、こういうところって、不要なサービスを除いて回転をあげて効率化を図ってるから、美容師さんもそれだけ多くのひとを切ってるわけで、ほかの丁寧なサロンより逆に腕がよかったりするんだよね。もちろん東京のトップスタイリストとかっていう人気美容師さんとかとは比べるべきでないと思うけれど、、地元内では少なくとも。。
でも日本はサロンのコストUKに比べたら圧倒的に安いよー。で、腕もよし。UKは美容師さんは普通一年のコースで卒業だから、新米にあたっちゃったらとんでもない痛い目にあっちゃいます。。下手なのにコストは高くつくので、結局3年住んでて3回しかカットに行かず、なるべく帰国時の例の1500円カットに頼ってたよ、、、
というわけで、そのお気に入りの行き着けサロンさんがこのまま従来の方針ですすめられるように願ってるよ!
あ、私そろそろ髪形変えようと思ってます・・・:)