ようやくというか、遅きに失したというか、ともかく大手民放ラジオ局が、インターネット経由での同時放送に踏み出すことが決まったようです。
大手民放ラジオ13社、ネット同時放送解禁へ:日経ビジネスオンライン
実際には、在京キー局のみの参加で、しかも首都圏のIPアドレス向けにしかアクセスできないようにする模様ですが、それでもこの一歩は大きな一歩だと思います。願わくばあと5年早く実現して欲しかったですけれども。
そもそも私は家にテレビを置かない主義であり、ラジオ受信機もかろうじて一台あるのみ。情報は全てインターネットと新聞から得ているわけです。そして、仕事中には、SHOUTcast という国外のインターネットラジオ局に接続してBGMを流しています。
このインターネットラジオ局がまた秀逸なのです。無料放送なのはもちろん、24時間バロック音楽が流れ続けるチャンネルだとか、ピアノソロがずっと流れるだとか、ジャズのチャンネルだとか、ともかく信じられないほど充実しています。最も簡単に SHOUTcast を受信できるフリーのクライアントは、Winamp だと思います。 Winamp をインストールしてから、このページに再度アクセスすると
下の方に「SHOUTcastオンラインラジオ」というのがありますので、ここから聴くことが出来ます。 (ちなみにお薦めしておいてなんですが、私は Winamp ではなく foobar2000 というプレイヤーを使用しています。シンプルで軽いためです。但し設定が面倒でやや玄人向けです)。 このラジオ局を眺めていると、個人レベルでは有線放送などまったく必要ないように思えて来ます。 もちろん聴取には、ADSL以上のブロードバンド接続が必要になりますが、日本のネット事情からすれば、殆ど皆さんクリアしているかと思います。
・・というわけで、海外ではすでにラジオ放送のネット化は当たり前のように行われています。日本だけが取り残されていたと言えます。お隣韓国ではラジオ番組どころか、テレビ番組でさえ、放送の数時間後にはネットで(合法的に)見れるようになっているそうです。時間に縛られてしまう従来の放送スタイルではなく、好きな時間に見れるこのスタイルの方が消費者にとってもメリットが大きいし、しかも、見逃した番組を見てくれるユーザーも期待できるわけで、放送局にとっても遙かにメリットが大きいと思うのですが、日本では権利団体が強すぎて一向に実現してきませんでした。
それでもようやく、まずはラジオから、実現です。良かった良かった。
願わくば、上の記事にも書いてありますが、無条件で全国どこでも好きな曲を聴けるような仕組みをここで一気に整えないと、ますますラジオを聴く人は減っていくかと思います。
ラジオ局、そしてテレビ局には、さらなる英断を期待したいものです。
コメント
初耳でした。
個人的には私も賛成です。しかし願わくば、民放AM局にも波及していってくれればいいですが。まあ、それは個人的な願望も大きいですけど。
ただ、私個人的にはラジオ放送は、やはりラジオ受信機で電波で聴く方が好きです。仮にラジカセであったとしてもクルマのラジオであったとしても。
今生放送されているという臨場感は、有線では得難いのではないか、と推測します。あの多少なりとも入ってくるノイズが、臨場感を増していると思われます。
ノイズまで楽しむような趣味は私にはないですが、あの中波特有の音域の狭さを聴くと、妙に嬉しくなってしまいます。