果てしなき忍耐に敬服!

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死海文書と言えば、考古学上の偉大な発見の一つと言われますが、

死海文書をセロテープから救出、女性4人が奮闘 イスラエル 写真11枚 [国際ニュース : AFPBB News]

というニュースを見ました。何でも、40年前に無造作に貼られたセロテープで劣化していく死海文書の断片から、セロテープを少しずつはがしていくという、気の遠くなるような作業に従事して下さっているとのこと。 この女性四人は、なんともう18年間もこの仕事だけに携わっており、しかも、完成にはさらに18年間かかるとのことです。

文字通り「果てしなき忍耐」の世界ですね。 私にはできそうもない素晴らしい仕事です。

死海文書は、旧約聖書の最古の写本の一つと言われ、それまでの最も古い写本の年代を一気に遡らせたなどの点で非常に重要な発見であり、人類の宝ともいえるものだと思います。

ちょうど3年前、私達夫婦は新婚旅行でロンドンを訪れ、大英図書館(THE BRITISH LIBRARY。大英博物館とは別もの)に立ち寄り、新約聖書全体の写本として最古のものと言われるあの「シナイ写本」のオリジナルを見ることができました。 もちろん分厚いガラス越しにですが、それでも、1800年近い昔に写字生が額に汗を流しながら聖書を写し取っていた、そのオリジナルをこの目で見るのは格別の時でした。 しばらく時間の経つのも忘れて、写本を保護するために薄暗くしてある室内で見とれていたものです。

あのときの感覚を、今日この箇所を見て思いだした気がしました。世界で一つしかない写本。時を越えて語り続ける聖書のことば。

日々御言葉と向き合う彼女らは、自ら口にされているように、最も恵まれた人々なのかも知れません。

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