Facebook

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Facebook という世界最大のSNS (Social Networking Service) をご存じでしょうか。日本では mixi や GREE が圧倒的で、Facebook日本語版を使っている人は殆どいないと思いますが、世界的に見れば向こうが巨人です。こんな記事がありました。

Facebookが欧州を席巻、11カ国でSNSシェア1位に [Internet Watch]

私は妹から数年前に紹介されて、アカウント は持っているのですが、正直なところログインするのは年に数回と言った所です。理由は、次のような所が考えられると思います。

1.UI (ユーザーインターフェース)が不親切

Facebook でアカウントを作った後、まず思ったのが「で、何ができんのコレ?」でした。余りにもシンプルすぎる画面。最上部に並ぶのは「ホーム」「プロフィール」「友達」「受信箱」のみ。mixi に慣れた人にはこの時点で日記もつくれんのかコレ、と思うでしょう。代わりに表示されるのは、「友達」が最近何をしたか(写真をアップしたとか誰それと友達になったとか)というテキストベースの情報です。友達が少ない場合は、この部分には何も表示されず、だたっ広い白画面が続きます。この時点で、mixi に慣れた人には『アウト』という印象。要は、初心者が「次に何をすればいいんだ?」と思わないで済むような仕組みが乏しいのです。Facebook を良く知った仲間から教えて貰わないと、その善さはなかなか分かりません。つまりは不親切なのです。(まぁ、このあたりは mixi のお節介なほどの情報出しまくり路線と比べてスッキリしていて良い、という見方もできるかもしれませんが)。

2.日本人ユーザが少なすぎる

これは致命的ですね~。あまりにも日本で知名度が低すぎるため、知り合いで使っている人が殆どいません。いるとしても、海外発の SNS であるため、随所に英語が飛び出しますから、英語が使える人でないと厳しいです。逆に言えば、海外に友人の多い人なら結構楽しめるでしょうけれど・・。

3.「つながり」に対するとらえ方の違い

ここでいう文化とは、「サイトの設計ポリシー」という意味ですが、mixi が絵文字使いまくりの日記を中心とした比較的「ディープな」つながりを指向しているのに対して、どちらかというと、Facebook は Twitter のようなユルイゆながりを目指している印象を受けます。私は Facebook 的なあり方も良いかなと思うのですが、「日本」という個が確立していない粘着質の文化の国には、「寂しい」と感じてしまうのではないかと思うのです。まぁ、日本の若者は、同じ教室の中にいる同級生にメールを送るような有様で、面と向かって話すのが苦手ですから、余計にネットに「ねっとり」(シャレじゃありません)を求めるのだと思いますが。そういうこともあって、Facebook が日本で殆ど広まっていないのではないかと思います。

mixi にも問題はある

ただ、mixi にも問題はあります。私は mixi はほぼ毎日見ていますが、それはマイミクの方の日記を読むのが楽しいからです。一方、私からの発信は、他の方の日記にコメントを付けるだけで、自分の日記は書いていません。このブログだけです。その理由は、たとえクローズドな場であったとしても、ネット上でプライバシーをさらすことは危険性が高い行為であって、いつ「炎上」を招くか分からないからです。ネット上の言論は非常に自己中心化しており、善と悪という極端なまでの二元論的価値観が顕著だからです。ひとたび「悪玉」に仕立て上げれば、ひとたまりもありません。そういう場で自らの日常をさらけ出すことは、リスクの高い行為だと私は考えています。実際、そういう風な、容赦のない批判にさらされて傷ついたり、嫌気を感じて mixi を止める人も少なくないようです。楽しもうと思って始めた mixi でネットの恐ろしさを初めて知る、という人も多いと思います。

そういう意味では、Facebook のような「ユルイ自己表現の場」というのは、ネットという媒体によりふさわしいと言えるのかも知れません。日本の今は通信相手が少数で、なおかつデコレが入りまくりの携帯メールが全盛ですが、5年くらいたつと、携帯でも Facebook や Twitter のような雰囲気の SNS が中心になっているのかも知れない。そう思います。

これからの日本の SNS 業界の方向性に注目しています。

コメント

  1. ヒカ より:

    お久しぶりです[E:happy01]プライバシーを考えて私も本名ではなくしたのですが、分かりますでしょうか…[E:coldsweats02]nobさんの卒業された神学校の年配の同窓生の娘です。
    奥様と娘さんもおかわりありませんでしょうか[E:sun]
    相変わらず研究熱心ですね[E:sign03]
    私もmixiのディープな感じに一時中毒になりましたが、いったん熱が冷めると、その濃さについていけませんでした。(どうでもいい事かもしれないけど、mixiの友達の人数を表示するシステムはまだ子どもの競争心を煽るいやらしいやり方だと常々思っていました。ハマりましたが…)
    宣教師の友達が増えたので私もfacebookをやっているのですが、メールアドレスとメールサーバのパスワードを入れるのってなんだか怖いのは私だけでしょうか[E:coldsweats02]
    でも、facebookのあとは勝手にやれっぽい感じは私好みです。

  2. ブル馬鹿 より:

     いろいろ参考になりますね。
     お話を聞いていると、ミクシィに比べ、様々な面でサバサバしており、ドライでお節介ではないかも知れません。ミクシィの「至れり尽くせり」はきわめて日本的であり、それはあまり好ましい傾向ではない、と私は思っているので、もう少し環境が整ったら、鞍替え、という可能性もゼロではないです。
     私も昨晩から今日までミクシィが炎上する危険性が高まりましたが、やはりミクシィは、コメントを書く人間までが粘着質でお節介で図々しいのか、と半ば呆れていたところです。顔が見えないのを良いことに、言いたい放題、というのはいかにも最近の日本人的です。
     やや語弊を生む恐れのある発言ですが、ここ数週間、「多くの日本の女の話はつまらない」と思うことがあります。特に1週間ほど前は家族に吐き捨てるように言ったほど、私も最近かなりイライラしていたのかも知れません。ま、その辺はミクシィでの私のコメントを見ていただいているかどっちさんは感じ取られていると思いますが、私は最近かなり投げやり、いい加減です。
     オタク系、占い系、バトン系、バツイチ女の濃密な自慢話系、すべて私の鳥肌の立つような内容ばかりで、「だからどうした? エッ?」と聞きたくなるほど浅はかな内容が最近の女には少なからずあります。いずれも粘着質で疲れる内容で結論がない、という共通項を持っています。
     ちょうど私もここ数日、ミクシィはそう長続きさせないで辞めるかも、と思っていたところでした。