今日は、「予測市場」という面白いものを発見したので、紹介したいと思います。
衆院選で勝つのはどっち? 「予測市場」の精度とゲーム性に注目 [IT-PLUS]
この「予測市場」というのは、市場原理を導入した未来予測モデルの一種ですが、なかなか興味深いです。最も注目すべきはその予測精度。アカデミー賞の各賞を含めた受賞作・受賞者をここ10年以上、80%の精度で当てていたり、政治においても世論調査よりもはるかに正確に予測できるそうです(誤差0.1%以下というのもあったらしい)。そして先月の都議選の予測にも使われ、誤差は7議席だったとか。
この予測市場が現時点で予測している衆院選の結果は・・ 記事をご覧下さい。
とにかく、考え方として非常に面白い手法です。今後の発展によっては、従来の世論調査手法を駆逐していくポテンシャルを感じます。思い返せば、私が大学時代にお世話になった研究室でも、株価予測モデルを構築しようとしていた後輩がいました。その人はニューラルネットワークを利用してモデリングしていましたが、予測精度は10%程度はあったように記憶しており、モデルとしては少々厳しいものでした。(ちなみに、株価予測で10%の誤差というのは致命的です。コンピューターを大量に使用し、数秒の差、一円の差で地道に利益を積み重ねるのが現代の株取引だそうです。) これも今となっては懐かしい思い出ですが・・。
何にせよ、未来を予測したい、という人間の欲求は、相変わらず強いようです。

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