私が Windows7 にアップグレードしない3つの理由

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いかにもありそうなタイトルを付けてしまいましたが、内容がまさにその通りなもので・・

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さて、昨日はご存じ Windows7 の発売日でした。前日夜から秋葉原では深夜販売を行ったりして大賑わいでしたが、わたしはというもの、「予約するか」「やっぱやめよう」を、ここ1ヶ月ほどず~っと繰り返し、結局、現時点では買わないことに決めました。理由は以下の通りです。

1.現在のメインPCの Vista Home Premium に不満を感じていないから

今私が使っているPCは、DELL Inspiron 1720 という機種で、CPUは Core2 Duo T7100 (1.8GHz)、メモリ 4GB、HDD 320GB というものですが、正直なところ、通常の作業で遅いと感じることは余りありません。ここでもう、「じゃあなんでOS、変える必要があるの?」となります。 ただ、唯一、娘の誕生を機に買った HDビデオカメラの編集処理は、もろに遅さを感じますが、これは OS の問題ではなく、単純に HD動画の余りの重さにCPUが追いついていないだけの話で、あと数年すれば快適になるはずです。つまり OS の交換ではどうしようもないことにしか問題を感じないのです。

2.Windows7 の新機能に魅力をほとんど感じないから

当初は、「Windows7、速いらしい」という噂が流れ、「む?そうなの?」と心惹かれていましたが、その後、ネット界ではいくつものサイトで RC(製品候補)版を利用したベンチマークテストが行われました。その結果を見るていると、Windows7にしたからといって、「せいぜい数%程度、アプリの起動はむしろ Vista の方が速い」というデータを示しているサイトもあるのです。OS全体の起動時間は大幅に早くなっているようですが、そもそも私は使わない時は常にPCをスリープ状態にしており、再起動自体週に1度あるかないか、です。なぜスリープ状態にするかと言えば、復帰が超高速だからです。そのくせ、消費電力はせいぜい数ワット。豆電球1個分です。(皆さんもおすすめですよ)。ですから、私にとっては起動時間が多少速くなろうと、ほとんど関係ありません

その他、やれ、ウィンドウを振れば整列するだとか、サイドバーのガジェットを自由に配列できるだとか、無線LANのネットワーク設定が可能だとか、使いやすくなった電卓とペイントだとか、Windows7 のウリだとされていることは、すでに全部フリーソフトで実現しちゃってます。私。

そして Microsoft がウリにしている「マルチタッチ機能」。これはタッチパネルを積んだ液晶があれば、二本指でぐりぐりやることで拡大縮小だ、回転だ、ウィンドウの移動だ、という操作ができるもの。あたかも映画「マイノリティ・リポート」に出てくるような、アレができる、というのですが、タッチパネルでない私のPCでは意味なし

極めつけは、Vista嫌いを生む最大の元凶とも言われるあの「UAC」(何か管理者ライクなことをするたびに出てくるあの小窓)ですが、私は一度も面倒だと思った事はありません。それは UNIX に慣れているからだと思います。UNIX では、一般ユーザでできることと、管理者ユーザーでできることは明確に区別されており、システムをいじるようなことをする場合は、su (switch user)もしくは sudo (switch user do)というコマンドを使用して、管理者ユーザにスイッチしなければなりません。セキュリティを確保するためには当たり前のことです。ですから私はVista で UAC が設けられた時も「やっとまともになったか!」とむしろ歓迎したほどです。それどころか「マウスのワンクリックで管理者ユーザになれるなんて、なんて楽なんだろう、これでいいんだろうか・・?」とさえ思ったのでした。その点、Windows7 は、UACのメッセージを出す頻度を下げられるのが「ウリ」だそうです。でもこれは、セキュリティリスクが多少なりとも高まることを意味します。これでいいんだろうか・・?と思ってしまいます。

以上の理由から、私は Windows7 の「新機能」にほとんど魅力を感じないのです。

3.アップグレードに万単位のお金がかかる

これは最大の問題。Amazon で最も安い Windows7 Home Premium アップグレード優待版は、数量限定で13,000円前後でした(今は売り切れたらしく買えなくなっています)。たった数%の速度向上、そして、すでに大半を実現している機能向上のために万単位のお金を出す意味が、見いだせないのです・・。それだったら、そのお金を貯めておいて、あと1~2年待ってから大幅に性能が向上した新しいPCに買い換えた方が、圧倒的に快適になります

つまり今アップグレードする意味は殆ど無い。
結論として私はそう判断した訳です。

・・・・

とはいうものの、私は Windows7 に失望しているわけではありません。いいOSなんだと思います。早く Windows7入りの新しいPCを使いたいという気もあります。けれども、今現在 Vista を使っていて不満を感じていない人には、Windows7 は果たして必要かと言われると「?」なのです。

ただ、Windows XP を使っていて、メモリを2GB程度にしたネットブックを使っている人などであれば、アップグレードする意味はあるかもしれません。それでも、本体が3万で買えるネットブックに、1万を追加でOSのためだけに出す意味があるかどうか・・非常に微妙です。

というわけで、どうせ次に買うPCは、自動的に Windows7 になるのですから、それまでは、Vista を使い倒してやる。

これが今日の私の考えたことでした。

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