聖書における「らい」の問題を考える

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南野法相が差別発言、
ハンセン病を「らい」と 患者ら抗議
[asahi.com]

この事件は、とても考えさせられる事件でした。法の遵守を啓発すべき法務大臣が「らい」
という差別表現を使ったということが問題なわけですが、私たち福音派のキリスト教会で広く用いられている「新改訳聖書 第二版」にも、
ツァラアトというヘブル語やレプロスというギリシャ語を「らい」と訳しているからです。
キリストの香りを放つ群れとなるという点では地上の政府以上に「差別」に対して敏感であるべき教会で、
その最高の権威とされる聖書に差別用語があるとなれば、これは社会的にも大問題であると思わされます。 もはや、
世の中はそのような状況になっているということ。 そういう「ことの重大性」を、教会はこの事件を通して学ばなければならないと思います。
 新改訳は一昨年改訂され、現在は主にこの「らい」の問題を解決した「新改訳聖書 第三版
が発売されています。「大した変更ではないから」と言って、置き換えをためらったり、無視したりするのではなく、
速やかに第三版に乗り換えるべきだと思いました。 一日も早い普及を願いつつ。