総選挙は自民党が圧倒的多数を得て歴的な勝利を収める方向が強まった。確定しないと分からないが、300オーバーもあり得るという。
「郵政民営化」だけに焦点を絞らせようとした小泉首相の手法のまえに、国民全体が魔法にでもかかったかのようだ。彼に「全権委任」
することの危うさについて、大多数の国民は冷静に考えられなかった、ということだろう。
本来、選挙において争点が一つと言うことはあり得ないのである。一旦当選した議員は、郵政以外の争点についても、
判断を委任されるのである。憲法改正、靖国参拝強行、国債の大量発行継続、空洞化した年金・・等々、小泉政権に投票した人々は、
これらの問題にすべてOKを出したことになるのだ。
そのことが、分かっていない。しかも、今回の選挙は、自民党=小泉首相のイエスマン、なのである。これまでの彼のやり方からして、
ヘタをすると、一党独裁に陥る可能性だって、十分にあるのだ。危険きわまりない。
決して、誇張ではない。「今の日本、そんなこと、ありうるはずがないじゃないか」と、思うだろう。本当の恐ろしさは、
そう考えることにこそある。アメリカがイラク戦に踏み切ったときのことを考えてみると良い。99%の国民が賛成しただろう?まるで
「開戦に反対する者は非国民だ!」とでも言いたげな雰囲気さえあった。21世紀の民主国家で、そういうことはもうすでに起こっている。
まして、流されやすい日本人、60年前に一度やってしまった日本人である。もう一度やる可能性は、十分すぎるほどある。
あのヒトラーさえ、最初は合法的に政権をとったのである。その際のやりかたは、今回の小泉首相とそっくりだ。「悪いのは外国、
ユダヤ人だ」と言って、すべての問題を外国のせいにした。小泉首相も同じだ。「郵政こそ問題の根源だ」といって、
まるで郵政が諸悪の根源のような言い方をして、その背後にある自分の真の意図を覆い隠すのである。
総選挙後は、「国民の圧倒的な信任が得られた」といって、ここぞとばかりに自分のやりたいように全てを変えていくだろう。
国民はそうなってから後悔しても、もう手遅れである。十中八、九、後悔するだろう。もし後悔しないとしたら、
奇跡的に小泉首相と自民党が謙虚になったときだ。しかし、その可能性は皆無に近い。
今回の選挙ほど、我々日本人が単純な思考しかできない民族だと痛感したことは、なかった。
細部を語らない単純化したスローガンにとにかく弱いのだ。しかし、シンプルな言葉ほど危ういものはない。それは、解釈に幅を生む。
どうとでも解釈できることをひとまとめにして語る。聞いた当人は、それぞれ自分の都合の良いように判断して、「ウン、民営化、賛成!」
で終わりである。データを吟味して、「この法案で最も得をするのは誰か」を考えれば、おいそれと小泉首相に判断を一任することなど、
できないはずなのに。
「政治家は、基本的に信頼してはならない」
というのが私の信念である。ある集団に、権力を与えすぎてはならない。それは必ず高慢を呼び、腐敗を招き、暗闇を招くだけだ。
今回の選挙を受けて、キリスト者はいよいよ迫害の時代をうっすらと見据えながら、
この終末の時代を生きていかなければならなくなるだろう。たぶん、そうなる。
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